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大阪から関東に左遷されたあほんだらの自転車旅行記

美しい台湾(環島)一周サイクリング 9日目 台東~瑞穗

 
台湾の市街地を歩いていると時折パン屋の香ばしい匂いが鼻腔をくすぐる。
割と遅い時間まで灯りが灯っている。
こちらにきてからは夜パン屋でいくつか買っておき、次の日の朝コンビニで牛乳を買い昨日買ったパンを流しこむというのが習慣になりつつあった。
 
 
 
3/8  台東
 
今日ほど起き上がりたくない日はそうそう無い
体の節々が悲鳴を上げ、可能ならば12時くらいまで寝ていたかった。が、そう言うわけにもいかない。
 

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ここから最も近い都心が200km弱離れた花蓮である。
ただ、この状態で200kmを1日で走破できるわけもない(過去には普通に1日200kmをザラにやってたが)ので2日に分けることになっている。
今では大阪でこのスケジュールを組んだ自分を褒めてやりたい。
 
Googleで本日の天気を確認する。
天気は晴れや雨ではなく「激しいにわか雨」と出ていた。今日もヤバそうだ。
 
 

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とは言え現在7時半台東市街地、覆われた雲の間から陽が射している。
その調子で今日はよろしく頼むよ。
 

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9号線でしばらくは内陸をえぐりながら北上していくことになる。行くての左右を巨大な山岳地帯が挟んでいる。 
10kmほど走り市街から遠ざかると後ろタイヤの空気がベコリと抜けてきていた。パンクか…ちょうど視界の先にスピリチュアルな寺院があったため、その空間でパンク修理を行う。
そして今回使うチューブはラス1であり、次パンクすればおしまいである。
 

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タイヤレバーで格闘していると、徒歩で台湾1周しているというヤバめの人と出会った。
若く見えるが私より5歳上である。
どういうなり行きかパンク修理を手伝ってくれることに。パンクの定番ともいえる小さな針がタイヤを貫いてチューブに突き刺さっていた。
そしてその針が異様に小さく私は指で取り出せないでいた。すると相棒ことその台湾人はちょっと待っててとペンチを取り出した。
何故持っているのだというツッコミは置いておき有難くペンチを拝借。すんなり取れた。
彼との出会い無しでは針を摂取することは難しかったかもしれない。
 

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そんなことをしているとポツポツと降り出してきたようだ。
走ってたら晴れるだろうという楽観的思考で雨の中、田園地帯を駆ける。
とりあえずチューブを新調したかったが、レンタサイクル屋はあるものの、自転車ショップはこの辺一帯には無いようだ。
しばらく濡れながら走っていたが徐々に雨脚は弱まって行き、途中からは完全に止んだ。ただ雲はまだ暗く、いつ降るかは正直予想がつかない事態であった。
 

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ゴジラが破壊していったような地を横目に天気と旅の行く末を憂う。 
 

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肉味噌を載せた混ぜそばに喰らいつく。
台湾で食った中では1番うまい麺を使っていた。
 

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道中にある六十石山、季節がミートすればご覧のような金針を拝むことができる。
もし見れずとも標高900mから見られる景観は良きものになるだろう。
 

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本来なら上る予定だったが
もう一度天気予報を見ると「強い落雷と雨」とあった。命に関わりそうなので今回は諦めることにした。
 

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代わりにといってはなんだが赤科山に登ってみた。
ただ、雨が一粒でもふり次第帰るという条件付きである。
 

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序盤から15超え勾配のえげつなき坂が続く。
が途中からは穏やかになり、アウターでグイグイいける。7キロ登ったところでポツポツと、落石も多そうなので引き返すことにする。
 

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のどかな町だ。
北の国からを彷彿とさせる。
 

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今回はドミトリーではなく民泊。それも一部屋貸切である。
 
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