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大阪から関東に左遷されたあほんだらの自転車旅行記

美しい台湾(環島)一周サイクリング 13日目 九份~台北

昨日まで当たり前だったものが無くなる。
それは突然、誰にでも訪れることだ。
 
 
3/13   九份
 
朝7時、まどろみからフッと意識が戻る。
このような生活を続けている故、もう目覚ましやアラーム無しでも仕上がるようになってしまった。
しかし今日からはその必要も悲しいかな無くなったのだ。もう一度枕に顔を埋める。
 
それでもやはり8時半には完全に起きていた。ドミトリー長におはようと挨拶し、昨晩ナイトウォークした道を散策してみる。
 

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朝の澄み渡った九份は人も少なくて気持ち良い。
もし九份に訪れた際は、早朝散歩もしてみてほしい。また違った九份が見える。
再び宿に戻り朝食をいただいた時にはもう10時であった。
 
本来なら登ってきた九份の激坂を気持ちよく駆け下り、ぐるっと最北端を通り台北へとたどり着く予定であった。
 
街外れにあるここ九份には自転車屋はなく、大きな街に出るにはまずローカルバスを利用し、最寄駅(8km離れた)場所まで行かねばならない。
 
正直サイクルショップに持って行ったとてフレームにヒビが逝っているのは手遅れと見て間違いない。もうこの台湾でこの自転車にまたがれることは考えない方が良い。
 
それでも持っていくのはダメ元と、応急処置、飛行機輪行を円滑にしてもらうためだ。
真意は後ほど明らかになる。
 
まずは九份からのルイファンこと端芳へとバスで向かう。
 
皆、MRTという関西で言うICOCA、関東でのSuicaのようなものをピッと当て搭乗していた。のちに聞いた話だが、このMRTで鉄道、レンタカー、バス、買い物等ほとんどのことができたらしい
 
作っておけば良かったと毒付いてももう遅い、硬貨を数枚入れ私も乗せていただくことにした。
九份への道を思えば当然だが、バス内は常に激しく揺れ、右から固定できていなかった誰かのアタッシュケースが飛んできた。
安全が保障されていない分、そこらのアトラクションよりもスリルにあふれている。
 
本来ならこの辺りから最も近く栄えている基隆市へと持って行きたいところだったが、電車のアナウンスを聞き逃し乗り過ごしてしまった。
なので急遽百福というのどかな田舎へと降り立つ。
 
肩にずっしりとバックパック輪行ショルダーの重みがのしかかる中、15分ほど歩くとこの街唯一の自転車屋に辿り着いた。
 
Google翻訳を通してお互いの意思を汲み取りつつコミュニケーションを取った結果、やはりリアのひしゃげはどうにもならないそうだ。
 
せっかくなのでチェーンの切断、ペダルとディレイラーの取り外しをお願いした。
もう漕げないので最大限輪行の負担を和らげる。
気前の良いことに全て工賃なしで行ってくれた。
 

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ただの重い荷物と化した自転車を置くべく再び電車に乗り台北へと向かう。
本日宿泊するドミトリーは台北駅から徒歩10分である。
荷物もひと段落し、時計を見ると午後2時半であった。
 

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台北の観光ついでにレンタサイクルを借りることにした。一日1200円(高ェ!!)
各名所とされている場所にクロスを走らせていく。悪くない乗り心地だ。タイヤが太いからか衝撃吸収性に富んでいる。
 

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日本でも有名なマンゴーかき氷。
メディアに取り上げられることも多い。
ふわっふわの氷は口の中で溶け、マンゴーの風味がジワァと広がった。
 

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おススメされていた恋愛成就の寺。
しきたりが20行程度あるのでそそくさとその場を後にした。
そこまでしてkindle恋人は欲しくない。
 

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有名な寺。
最寄駅がすぐ目の前にあり、駅周辺はホームレスであぶれていた。
寺も見ていてそこまで愉快なものでもなかったのでさっさとパシャり出て行くことにした。
都心の闇を覗いた気がする。
 

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タンブラーを重ねたように見えるのは私だけだろうか。面白い造形である。
 
そんな台北市街を俯瞰で拝める場所がある。
 

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それが象山という台北101から5〜6km離れた場所にある丘である。
登りは階段なため、ふもとに自転車を置き、自らの脚で標高を築いていくこととなる。
 

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ぜぇぜぇと登ったり降りたりすること30分。おそらく最も見晴らしの良い場所へ。人に溢れる中カメラを構える。
 

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しかし、降りている際中に全く人がいないが、良い景色の場所に出た。
ここが穴場だったのかもしれない。
 

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完全に降りきって再び自転車にまたがった時にはすっかりと暗くなっており、台北市街はネオンの煌めきで満ちていた。
 

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夕飯ついでに台湾のBARに行ってみた。
何か月ぶりかのジントニックをあおる。
ソーセージ3本とカクテル3杯でお会計は5千円を超えた。
これならいつもの居酒屋でいいや。
 
ひさびさに強めのアルコールを入れたからか、強烈な睡魔と利尿がやってきた。
倒れこむように横になった
 

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本日はここまで
 
 
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