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大阪から関東に左遷されたあほんだらの自転車旅行記

M-1 GP 2018 総括

 
M1見てて思ったこと
 
 
敗者復活戦について
結局は人気投票かと落胆せざるを得ない。
3年前のとろサーモンの悲劇から何も学んでいない。
このシステムの欠陥なんとかならんのか。
とにかく面白い漫才師を決める大会では無いのか。
以上。
 

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そして本戦
 
いちいち上戸や審査員の顔写したり、全く関係ないスポーツマン呼んだりで旨味を殺すな。よくわからない演出とキャスティングやリハーサル不足は冷める。
 
以下考察と審査員の得点
 
1.見取り図
見取り図ベストアルバムみたい。
いろんな過去ネタのウケる部分を詰め込んだお中元のような漫才を披露。
そして架空の人物を時間差でタイムスリップして拾う技術は今年のM-1からの新しさだと思う。
架空の人物→誰それぇ!?はもしかすると流行るかもしれない。
ただ上沼恵美子の「古い」も正直少し分かる。
大会の一本目はウケないのでまぁ仕方ない部分もある。
 
オール88
礼二91
塙85
立川85
富澤86
松本83
上沼88
 
 
私の当てに行った一位予想。
三回戦、準々決勝と仕上がりが段違いだった。
まさかのサイコ漫才だが、そういえば予選から若干サイコは臭ってた。その辺りに武智のネタ作りの本気度がうかがえた。
だが
「これこそ地獄のショータイムやないか!」
「人生で一番大事な舞台やぞ!」というメタ発言
そのあたりの後半のキラーフレーズが不発。
この辺りがハマれば余裕で決勝に行けていただろう。
武智の「しまったぁ…」という顔の平場が見ていられなかった。
故に田中の強心臓平場で視聴者もスーマラファンとしてもほんの少し救われた。
 
オール87
礼二90
塙89
立川88
富澤89
松本85
上沼89
 
 
馬鹿馬鹿しいことを山内が熱弁するタイプのネタ。言葉の節々に笑いのポイントを散りばめたかなり洗練されたネタだと思う。ブラックマヨネーズを彷彿とさせる。
そして最後に「タイムマシンの話し始めたのお前だろ!」という議論のちゃぶ台をひっくり返すようなインパクトが駄目押しとばかりに客を沸かせた
そしてやはり濱家は腕を上げたなぁとしみじみと思う。
当人らも手応えがあったようでスーマラとは対照的な平場のウキウキ感が印象的だった。
立川「上手いだけで面白さとは別」
それはかまいたちに言うべきセリフではないだろう。
 
オール89
礼二92
塙92
立川88
富澤91
松本90
上沼94
 
 
準々でやってた「国名分けっこクイズ」
ジャルジャル の良さは「ここまでバカらしいことを思いつき、漫才として突き詰めることに成功している」という所だろう。
何故か松本の笑い声のみクリアに聞こえたが、松本自身こういった「しょーもなさ」からくる笑いがツボなのだろう。
しかし「これは漫才じゃない、面白いというよりは凄いだろ。だから点数は低くする」というのは吐き違いも良いところである。
率先して漫才スタイルの地雷エリアを踏み抜き、M-1という舞台で置きに行かず貫くジャルジャル には賞賛を送りたいというのが私の所存だ。まぁ笑えはしなかったが。
富澤の「マシーン」という分析が的確すぎて感嘆してしまった。
 
オール93
礼二93
塙93
立川99
富澤90
松本92
上沼88
 
 
準々決勝でも披露した合コンのネタ。
ギャロップにしてはハゲを推し出さないそのスタイルは個人的にはすごくハマって今年も上位にはいけると思っていた。
しかし、審査員にはハマらなかったか。2016年準々で爆発したにも関わらず準決に上げられなかったのは審査員の言った「4分ではなくマッタリ見る向きのネタ」というところからだろう。
ギャロップも自負していたように私自身も今回のネタ選びは妥当かと思っていたが、求められるレベルは年々高くなりつつあるようだ。そのためには「賞レース向きのネタ」というものが要される舞台なのかもしれない。
ラストイヤー組の総崩れは個人的に正直悲しい。
 
 
オール87
礼二90
塙89
立川86
富澤87
松本86
上沼89
 
 
6.ゆにばーす
遊園地デート。
川瀬名人は日頃twitter等でいきり散らかしてこの末路はねーわ。
川瀬名人のネタは好きでも嫌いでも無いが、審査員のコメントが案に「面白くない」と言われているような辛辣さで流石に同情せざるを得なかった。
原さんは本当に達者になった。昔から比べると見違えるようである。
ただマンネリ感が否めない。お笑いが好きなのはもちろん伝わるが、それはお笑い好きにしか伝わらない。
 
オール84
礼二91
塙82
立川87
富澤86
松本80
上沼84
 
 
7.ミキ
ここでプラマイを観れると思っていたが。
まぁいつものミキという感じ。
自虐の話が出た、「林は暗いがミキは突き抜けている。」
まぁ言い訳にしては苦しいなと。
ただ、かまいたちより上というとはどうなんだろうか。
ミキはネタはいいが、平場が嫌い。「美味しい」を勘違いして空気も読まず喚き散らすな。だから正直来てほしくなかった。
 
オール90
礼二93
塙90
立川89
富澤90
松本88
上沼98
 
 
8.トムブラウン
まず彼らのようなアナーキーな漫才師を決勝に上げた判断に対し作家に本当に感謝したい。
スベってもいい、爪痕残してくれと思いながら保護者のようにハラハラして見ていた。
三回戦ではPCの前で手を叩いて笑ったが決勝ではキツイかと思っていた。しかし蓋を開ければ高評価高得点。ギリ4位
上沼恵美子が優しいのが一番面白かった。
まだ平場弱そうだが…ウれるか?
トムブラウンこれからどーなっちゃうんだー
 
オール87
礼二90
塙93
立川97
富澤89
松本91
上沼86
 
 
 完 璧。
ほぼ外すこともなく、掴みのボラギノールから入れ食い状態でウケた。
点数も妥当。準々から今年の霜降りは違うとは思ってはいたが想像以上のバッキバキな仕上がりで文句のつけようも無い。
平場も無難にこなしそろそろ全国規模で売れるか。
 
オール93
礼二96
塙98
立川93
富澤91
松本94
上沼97
 
 
10.和牛
最初なんか単発的だなぁと思っていたら最後にエンジンかけて余裕で捲れるあたりは流石と言ったところ。
まぁこの辺りは軽くいなしてくるだろうとは思っていたが、小手先程度のような余裕も伺えて、2本目はどこまで凄いのをやるのかと期待もしてしまう。
 
オール92
礼二94
塙94
立川92
富澤92
松本93
上沼98
 
 
決勝R
 
ジャルジャル でーす。ジャルジャル が一年前くらいからやっているネタ。いつもコンスタントにウケるためここに持ってきたのだろう。ジャルジャル らしいといえばジャルジャル らしい。
 
和牛
和牛がこの一年、悔しさと苦しさから生み出した珠玉のネタなのだろう。しっかりと賞レース向きにも作られており、世辞抜きで優勝でもおかしくないネタだと思う。
それだけにやはりいらぬ世話かもしれないが同情はしてしまう。
このネタの凄さは大喜利でもなくありがちな設定でもなくハンマーで殴るような衝撃こそないがしっかりとクライマックスも作る。中々お目にかかれない。
 
学校のネタ。霜降りが決勝に行けば必ずするだろうと思っていたネタ。
ただ個人的には一本目が面白すぎただけになぁ…といったところだが、優勝には相応しい。おめでとう。
 
 
せいやM-1はベテランは面白いなぁ!という雰囲気になっているので、若手の勢いというのも見ていただきたい」
エントリ15年引き上げにワーワーと物議がある中で、優勝しつつこういった言葉を残せるのは渋い。