キングオブコント2018 KOC 全体的に捨て無しのハイレベル

キングオブコント2018

全体的にレベルが高く、それだけに全コンビ2ネタずつ見たかった。

昔は10位でも2ネタさせてもらっていた気がするが、ルール変更により2本目は上位三組のみとなった。

１．やさしいズ　　419点

復習で爆弾を仕掛けた会社員に清掃バイトがちょけるコント。

やさしいズのネタは、いい風に言うと注文通りのものをくれる。

私はやさしいズのネタを知っていたので「ああ、いつものやさしいズだ」と安心して見れた。地盤が同じなので同じAV女優の違う作品を見ている感じ。

シリアスな状況のツッコミに対してボケがチャラい？オラつく？ようにして絡み、気づけばペースに飲み込まれる。そしてコンビ名通り暖かな結末を迎えることが多い。

初見はそのキャラにハマれるかどうか。多分ここで審査員にはハマらなかったので点数が伸びなかった。客のウケは良かったように見えた。

その後も松本人志がずっと弄ってくれたので結果良かったのではないだろうか。

「ウェイセグウェイ」は思わず声が漏れてしまった。

やはり１番目は不利であることが証明された。

２．マジカルラブリー　　443点

時間のループというSFチックな現象を、傘置き場のようなくだらないところででやるというギャップが面白いコント。

マジラブのコントは初見だったが、非常に出来の良いコントだった。

最後のループポイントから引きずり出して傘でぶん殴るところは爆発力があり、うまく持って行ったなという印象。声に出して笑った。

審査員からは「エンジンがかかるのが遅い」ということを指摘されていたが、フリが浅すぎると意味不明なまま進んでしまうので個人的にはいい塩梅だったと思う。

ただ、野田クリスタルのめちゃくちゃ感は自重していた感。

そこが冗談会議でも指摘されていた「自分達をプロデュースする能力」だと思う。

漫才のマジラブの面白さ知っているだけにそこは期待してしまった。

東野のコメントが辛辣で面白かった。

３．ハナコ　　464点

犬を人間の感性で表現した斬新なコント。

これ犬や猫を飼っている人にとってはかなり面白かったのではないだろうか。

着眼点がいい。

犬猫あるある(餌残したり、入り口で待ってたり）アレを人間で表現したらどうなるんだろう、というのをこのクオリティでやってのける。

林先生が絶賛するのも頷ける。

４．さらば青春の光　　463点

受験を鼓舞する人のネタ

私も優勝候補に挙げたさらば。やはり面白い。

スフィンクスのようなキラーワードも入れつつ、こういう先生いたなあの懐かしさで終始笑ってしまった。

本来は「じゃあ先生お願いします」でもっとウけているはずだったんだろう。

松本人志が褒めた「歩くスピードが面白い」はそこに着目するあたりさすが松本だと思った。

２本目も観たかったが、この１点が悔やまれる。

５．だーりんず　　

居酒屋のお会計のネタ。

お父さん童貞でダダ滑りしただーりんず。

今回は様々な場面にパニックペイや舩盛りキャンペーン等のワードセンスをちりばめて笑いを誘うスタイル。

あのテーブルの代金もつけといての会計の下りだけでここまで広げられるのか。

正直めちゃくちゃ好きでした。

でもやっぱこういうのはウケないよね、コントだと。

ただ何人かは高評価の審査員がいたのでその層には伝わっているはず。

６．チョコレートプラネット　　478点

SAWのもし参加者がとちくるってたらみたいなコント。

とにかく全然話聞かねえ！しつけえ！みたいな、たぶん松本人志は大好物ではないだろうか。

チョコプラ松尾のこの声張り上げる感じのコントは大好きです。

７．GAG

芋男が居酒屋のビッチに恋する話

らしさ爆発でGAG好きな私には十分すぎる内容でした。

ただまだGAGの世界観が受け入れられていないので点数は伸びなかったか。

ツッコミのワードのみでしか笑いを取れなかったというのは一理ある。

京都の伝説の女のネタやってほしかったけどそれは２本目だったか？

８．わらふぢなるお

空質問多いネタ

以前まいなびラフターナイトで披露してて、めちゃくちゃ面白かったので今回１発目に持ってきたときは高得点を確信した。

審査員にもハマったようでかなりの高得点。２位につけた。」

前回はトップバッターで面白かったのに記憶に残らなかった。それだけに今回の躍進は私も感慨深かった。

９．ロビンフット

結婚相手のネタ

ロビンフットとしてのネタは初めて見たが最高でした。多分もう一回見ても面白い。

速いテンポなのに練られている。漫才でも行けそうな設定。どんどん年齢が上がっていくのはやられた。そしてツッコミが上手。

これはファイナル行くべきだろうと思ったが思ったよりは点数伸びず。

おぐさんの方は昨年のR１のあの人なのね。

どんどんこうやって才能活躍の幅を見出すべき。

１０．ザギース

サイコメトリーのネタ

ギースはいつも想像もしないことをしでかしてくれるので期待していたが、見事上回ってくれた。

そしてサスペンスも見せつつ１つの物語として完結させている。

そのあとのトークもコンスタントにウケていた。

以上が私の総評だが、あえて順位をつけるなら

１位　わらふぢなるお

２位　ロビンフット

３位　さらば青春の光

だろうか。