ひとりぼっちの自転車日本縦断 Part4【宮城県仙台市~北海道函館市】
前リンク
ネットカフェで調子に乗って8時過ぎまで寝てしまった。本来払わなくてもいいなけなしの金を払い外へ。
▲本日の旅路
本日は岩手県平泉市まで
岩手県はデカい・・
栄えていた仙台を抜けると一気に緑生い茂る田舎道へ。
暑いと言えば暑いが今日はいい暑さだ。さて、東北を北上して行く訳だが、道は相変わらず4号線を北上するだけである。
蛍はもう10年くらい目にしていないな、そもそもまだ現在するのだろうか。
快調に飛ばして行き岩手県内へ。
4号線は仙台から離れれば離れるほど社幅も広く走りやすい道となっていた。
関一市に到着すると道を変え341に入る。
岩手県の名所として知られる場所がある。
12km程の寄り道で厳美渓を目指す。
厳美渓は多くの観光客で栄えており、静かでノスタルジックな環境を楽しみたいのなら早朝に行くのが賢明だろう。
厳美渓ではこういった写真が撮ることができる。
どこだここ?と思う方も「飛ぶ団子」と聞けばピンとくるのではないだろうか。
さて厳美渓から31が伸びているのでそこから目的地を目指す。
文化遺産の集合地帯のような場所があるため寄っていく。
道中には毛越寺、中尊寺があり、雅や趣に興味のある方にとっては絶頂モノだろう。
そう遠くもない所に平泉駅があり、近くには温泉もある。
湯に浸かった後、21から4号線へ向かう。そして最終目的である道の駅平泉に到着。
なんといっても自然に囲まれているためサンセットが綺麗。
屋根付きで仮眠できそうなベンチ+無料Wi-Fiというなんとも潤沢な施設。
新しいからか設備も全体的に綺麗である。ただ、屋根を見上げると蜘蛛の巣が何層にも張られていたり、カエル や猫などの生物との共存を余儀なくされる。
また、定食が7時で終わってしまうので7時15分に到着した私は2km離れたコンビニまで残業する形となってしまった。
ただ、コンビニのジャンクと氷結を馬鹿みたいに頭空っぽにして食べる。これほどの至福があるだろうか。
本日はここで寝ておしまい。山の日だったので
岩手県は想像以上に好きかもしれない
▲本日の旅路
本日は岩手の県庁所在地盛岡まで。(当初)
予想以上に早く起きてしまったためさっさと出発する。
昨日から変わりなく4号線を北上して行く。
この季節と言えど、まだ日の出ていない5時、6時は肌寒い。半袖半ズボンしか用意していなかった自分を恨む。
40km程で花巻市に到着。花巻と言えば、花巻東高校が今年も劇的な試合をしていたのは皆さんご存知だろう。世代だからか、花巻東高校のOBと聞くと大谷翔平が名前が挙がりがちだが、私は菊池雄星が真っ先に思い浮かぶ。
花巻市を走っているとのどかだが、花巻東高校の学生は何処で娯楽を楽しんでいるのか凄く気になるところではある。それくらい目立った娯楽施設もないのどかな町だ。
東京から500km程度、思えば随分遠くまで来てしまった。
この辺りになると青看板に青森への目測距離が掲示され始める。まぁ私はこの通りに行くつもりは無い
30kmほど漕ぐと盛岡市内へ、駅を目指すなら4から46号線に入る。
盛岡駅に到着。繁栄しつつ広大な自然や文化を持ち合わせた町それが盛岡だ。
名物である盛岡冷麺を食べる。麺のコシがその辺の冷麺とは段違いである。うまい。
さて本来の目的地は盛岡でこのあと観光に当てるつもりだったが、予想していたより見所ない街だったので、そくそくと進みたいと思う。
時間もまだ12時を回ったところである。再び4号線に向かい、二戸方面へ。
道中広大な牧場があるため是非チャリスタ映えで使って欲しい。
ここで16に行くとコーヒーでおなじみの小岩井の牧場に行くことができる。
今回は行かないので真っ直ぐ202を行く。
しばらく行くと焼き走りの案内が出るので左折。
その際コンビニがあるのでボトルが少なければ水分を補充しておくこと。
焼き走りを目指して走ると急にペダルが重くなる。
目視では分かりにくいが傾斜が出て来ているのだ。こういう道がずっと続くわけだが、先述しておくと私は何度か足をついた。
既に100km走ったあとだったという言い訳もできるが、それくらいキツイということを念頭に置いて臨んで欲しい。
目的地間近、展望台左への案内が出るが、そちらは焼き走り最後尾である。そこから500m程でstart地点と野営地に着くことができる。
そこでは広大な岩手山を望みながら野営を楽しむことができる。
快晴だとこの岩手山も雲に隠れていない状態のモノを望むことができるそうだ。
折角なので焼き走りに入ってみることにする。
階段を登り私の視界に映ったのはパノラマでの現実離れした形状であった。
まるで火星に降り立ったかのような360度視界の全てに固形化した溶岩が果てなく続いていた。
れが自然に作り出されたモノだからこそ神秘感を感じることができる。
そしてこんな状況下でもしっかりと生存している植物には地球や生命への不思議が尽きないことを教えてもらえる。
岩手山に所々見える黒い部分も全てこの固形化した溶岩で構成されているのだろう。
黒を基調としており、そこに彩りを加えるグレーはコケである。
壮観であり、生命に対する好奇心を煽られる1kmにも渡るガタガタの道を1時間かけて歩く。
ランニングシューズでも歩行には最新の注意と疲労の蓄積を伴う。スニーカーだともっと苦戦すると思う。
近くには温泉もあり、さっぱりと汗を流したのちロードバイクを置かせてもらう場所を探す。
露対策として最も有効なのが屋根の下に置くことである。
今回はこちら、テントからはかなり離れた場所だがここに置かせていただく。
野営地はテントを張る家族や鉄板で肉を焼いてビールと共にグイッとやってるバイク乗り、サーカス劇団のようなもの個性的なテントを張るものなど多種多様であった。
私のテントが一番しょぼいことは言うまでもない。
充実した環境下で眠りについたはずだったが・・・
▲本日の旅路
私は今回の旅において半袖半ズボンしか持ってきていない。
当然寝るときもそういった格好での睡眠になるのだが、標高の高い場所での睡眠は想定していなかった。気温はコインチェック騒動のビットコインばりにガクッと下がり、寝ると凍死してしまうのではと危惧してしまうほどに酷な環境であった。
北海道もこのくらい寒いなら長袖を何処かで調達する必要がある。
寒さでほとんど眠れなかったが出発しないわけにはいかない。
空は快晴、雄大な岩手山を望みながら23号線に行き八幡平を目指す。
ザックリとした構図を発表すると、現在岩手県の北西部に私はいる。
そこから山を越え西に行き秋田県内に入ると言うのがプランである。
そしてこの23から八幡平を目指すルートは八幡平アスピードラインとしてツーリングガイドに取り上げられるほど、走り屋にとっては知られた存在だそうだ。
ただ、バイク向けのルートが自転車のことを考えているわけもなく、不安要素は多い。
八幡平までの最後のコンビニで休憩していると地元の方に声をかけていただいた。
大阪の守口から来たと伝えると、その方は守口という郊外都市を存じていたようだ。というのも一時期全国を回っていてその際に守口にも立ち寄ったことが有るのだとか。激励と共に軽トラの後ろからリンゴとももを抱え「この先も長いから」といただいた。
しかし、結構な重さで私は今からヒルクライムしなければならないのだが…ただ、人の優しさに触れるというのは何にも勝るモチベーション剤である。少し重くなったバックパックを腰に巻き気合いを入れる。
ここは真っ直ぐ行くと樹海ラインというところに行くが今回は右折する。
遠目から見ても広大な山が連なるのがよくわかる。
これを今から越えなければならない。
山まで最後の自動販売機でボトルをアクエリアスでパンパンにしてから望む。
クライミングに入ると僅か10秒で察しギアを最軽量にしてしまう。疲労が蓄積しているからかもしれないが、それ以上にこの傾斜の山をそこそこ重いギアで登るのは困難を極めると判断した。
そしてチラホラと見える案内看板には「見返峠(県境)まで20km」という表記が。
この坂が20km続くとなると生きていられる自信はないのだが。
やはり積雪が多い東北の山だからかこういったシェルターが所々に迎えてくれる。
シェルター内は蒸れる上、車も追い抜きにくいため良いことはない。
気温に関しては暑すぎず寒すぎず非常に適温で終始登ることができる。が、汗でブランケットとハンドルは水をぶっかけたようにビショビショであった。
9kmほど登ると緊急事態が起きる。というのもボトルが空になったのだ。
水分補給もできないままいつ終わるか分からない坂をゼェゼェ言いながら登る。
もうダメだと思ったギリギリのタイミングで休憩所が見えた。
本当に間一髪である。あともう少しでも長かったら完全に折れていた。
伊藤園2つとコカコーラ1つの計3つの自動販売機と綺麗なトイレ完備。虫は多い。もらった青リンゴを水で洗い丸かじりしてみる。
ちくしょう、うめぇなぁ。
この休憩所から更に激坂が見えているので出発への踏ん切りがつけにくいが、永遠とここに滞在しているわけにもいかないので出発する。
Youtubeでクマ出没動画を見るとどうやら八幡平にも出没するのは事実らしい。
今回は出会わなかったが。
この辺りからは更に見晴らしも良くなり、所々に展望スポットがあったりするので休憩や脚休めとして利用しながら登って行くことができる。
もう脚を着かないのは諦めた。
曇りに見えるかもしれないが、空は晴れている。
というのも標高が雲が横に見えるくらい高いところに来ていることを意味する。
高山特有のこの木の感じ好きだなぁ。緑とよく映える。
えっほえっほと登っていたら車から「がんばれー」と手を振っていただいた。
前の休憩所から11km登り続け、脚はガクガクだがゴールらしきモノが。
左に見える圧倒的な情景をバックにアフターラン。
秋田岩手の県境。
一応ここが一区切りの八幡平の頂天である。標高は1613。
食事処お土産処記念館があり、多くのライダーやお年寄りなど、労せず登って来た連中共でごった返していた。
展望台からの景色。
この下に見える緑もまた山である。とても私の語彙力では表現しきれないほどの景色だ。特に自分の脚で登って来たのなら更に感動すること請け合いで有る。
今まで、東京や仙台等に着いても「達成感、燃え尽きた感」は出さないようにしていたが、この時ばかりは流石に出てしまった。
道が分かれているが、この先も23直進で鹿角を目指す。
「まだ坂が有るじゃないか」と思われるかもしれないがこの坂以降はずっと下りだ。そして秋田方面でのくだりは、岩手に比べると景色が見えづらい。なので写真を撮るなら岩手方面で撮っておくことをお勧めする。
最高の1枚。
私の愛車写真でこれを超えるものはまだない。
八幡平を下り終え、鹿角方面へと向かうと地元コンビニがある。
これ以降は20kmほどトイレがなく、ここで用を済ませておく必要がある。
安心できるのは、ここから鹿角まではほぼ下り、もしくは平地であるということだ。
写真のように秋田ののどかな道路を堪能しつつ脚を休める事ができる。
秋田美人とは都市伝説とばかり思っていたが、本当に可愛い人が多い。
ドラッグストアで品出ししている女でさえ美人だった。
程なくして今回の最終地点である道の駅鹿角に到着。
しかしここで私の中で天気、立地、日程がカチャカチャと音を立てリスケを始める。
2日後から3日続けての雨が東北であることは織り込み済み、その上でどうするか…。
結局、後40kmで着くことを考えるとこの日中に十和田湖に行っておくことが賢明と判断。
八幡平で脚はボロボロだがもう一山超える必要がある。66号線から十和田湖へと向かう。
十和田湖にはコンビニはおろか、自動販売機すらない場所もあるので飲み物食べ物を買うコンビニを確認しておくことをお勧めする。
66号線の近道を使いそこから正規ルート105に合流。
序盤は緩やかな傾斜が続くが、残り10kmになると急激に重くなる。
ただ、キチガイじみた傾斜ではなく、最軽ギアで行くと時間はかかれど登りきれる坂だ。労せずにスイスイと登って行くバイクや車を睨みつけながらゼェゼェと登って行く。
ここで見た地平線から見える十和田湖を私は一生忘れないだろう。
自転車で登りきった者にしか分からない感動、必聴である。
美しすぎる。
十和田湖をこんなにも晴れた日に綺麗に見られるのも珍しいのだとか。
評判通り澄み渡るような青で、琵琶湖のように馬鹿でかい訳でないのでしっかりと「山岳に囲まれた湖」であることを認識できる。
坂を下って生出キャンプ場へ。
この辺りは夥しい数のトンボがブンブンと旋回しており、噛んだり痒くなったりはしないのだが、でかいのがチラチラと視界に入って鬱陶しい。
今回泊まるキャンプ場は環境省直々に完備している所なので、シャワー有り、コインランドリー有り、その他諸々のサポート貸し出し有り、比較的綺麗など字面だけ見ると非常に良い。自転車は500円。
ただ、管理人が盆休みということもあり留守にしていたので、備え付けの封筒に500円を入れてポストに投函するシステム。
そしてシャワーも壊れて使えなかった。おまけに自動販売機もこの辺りにはなく、蛇口から出る水は天然水なので沸騰させなければピーゴロゴロである。
環境省も堕ちたものだ。
ここでも人との出会いが。
和歌山の串本からキャンピングカーできていたご夫婦、神戸から輪行で富山→東北ライドをしていた1年下の京都大学生と非常に楽しくコインランドリーの中で酒パさせて頂いた。
お互いの旅路を語り合い、同じ関西ということもあり話は見事にかっちりとハマった。
おっちゃんの武勇伝を聞きながら、つまみとビールをいただく。
かれこれ3時間ほど立ち話で盛り上がり、旅の醍醐味のようなものを感じた。
本日はここまで。
▲本日の旅路
5時になると自然と目が醒めるのが自然となってしまった今日この頃。以外にも温度差が少なかったからか朝露は無く、まったりしながら京大(昨日仲良くなりテントを隣に張って寝た)の起床を待つ。
彼とはなんと全く同じテントを持参していたという奇跡があった。
流石は京都大学生だけあって、テントの杭まで使いながらしっかりとテントの良さを引き出した張り方をしていたので教授してもらった。またこうして私が成長してしまった訳だ。
彼が起きたので別れを告げ十和田湖を反時計回りに走って行く。
左は湖、右は緑という鮮やかな色彩の真ん中を走らせていると奥入瀬渓流への案内が。
涼しげな川沿いの風を切り北上していく。
ザアー!!という水音にひかれるように歩みを進める。
奥入瀬渓流だけでかなりの写真を撮ってしまった。
これを見るためにわざわざ十和田湖に回り道をしたと行っても過言ではない。
川のせせらぎ小鳥のさえずりを具象化したような空間、森の中特有の風の気持ち良さがある。
まるで宇多田ヒカルの天然水CMのような景色だ。
青森県で外せないスポットとよく言われているが、その言葉に偽りが無かったことを実際に行って痛感した。
さらっとここまで書いてきたが▲の荷物背負ってるんだぜ?
Nikonの一眼レフでレンズを変えながら色々できなかったのが残念で仕方がない。
渓流沿いに北上して行くと石黒、弘前への案内が出る。
最短を目指すならこの案内に従い十和田湖沿いに弘前を目指すと良い。
しかし今回はあえて直進し八甲田山を目指す。
十和田湖→八甲田山は奥入瀬渓流も込みで屈指のツーリングルートとして知られている。なにより、昨日の串本のおっさんに「絶対いけ」と諭されていた。
そもそも八甲田山自体が青森の四季と自然を肌で感じることができる名所であるのでこの機会に寄ってみるのもアリだろう。
ただ八甲田山に入ると中々食事に在り付くのは困難になる。とは言っても奥入瀬渓流近郊に早くから食事処があるかと言われるとそうでも無い。11時になるとたいていの飯処は暖簾を上げるので11時まで十和田湖ないしは奥入瀬渓流で時間を潰し、美味しい食事でカロリーを補給してから八甲田山に臨むのが吉だろう。
私がここまで言うのは八甲田山のハードさを身に染みて感じたからである。さすが映画が作られるだけのことがある。
景色とは裏腹に中々に脚を削り取ってくる。その景色だがブナの原生林として有名で両翼に敷かれたその真ん中を走ることができる。
ブナの原生林は白神山地が有名だが、この八甲田山もそれに劣らない程だろう。伝説の生き物が住んでいるような、そんな神秘的な雰囲気すら覚える。
ただそんなブナを楽しめる余裕があるかどうかはその脚と自転車のスペックにかかっている。
雨に降られながらもなんとか最高地点へ。
八幡平とまではいかないが1040というそこそこの標高まで登ることになる。ここまで来ればあとはほぼ降りなので精神的な安定は強い。
非常に綺麗な色をした沼で柵もないのでギリギリまで行くことができる。浸かろうと思えば余裕で浸かれる沼だ。
しかしこれは地獄沼という名前からして凶暴な沼であり、説明欄を見て私を震え上がらせた。
こういう場所も八甲田山に入らなければ寄る機会は無い。
道中拝むことができる景色と橋、こうして見ると結構高くまで登って来てたんだなと改めて再認識させられる。
少々天気が怪しくなってはいるが弘前市街に入る。
この辺りはゼビオやドンキホーテがあったりなど典型的な郊外都市である。(何故かドンキホーテとゼビオは隣接することが多い)今回の旅で気付かされたのはドンキホーテの有り難さである。大抵なんでも揃う上、仙台や弘前などそれなりの都市に行けばドッシリと構えていてくれている。
岩手の寒さを思い出し、ゼビオで長袖長ズボンジャージを買おうと思ったが、そんなに欲しいモノが置いていなかったので断念。
どうせ買うならカジュアルでも着れるものが欲しい。
寄り道をしたのでかなり遅くなったが弘前に到着。
時間も時間なのでふらいんぐうぃっちの聖地巡礼は天気と日時を見て判断する。
とはいえ、とりあえず観光案内所でパンフだけは貰っておく。
今夜は雨が降らないようなので弘前公園にテントでも張って経費を浮かせるかと思っていたが…
ですよね。すいませんでした。
渋々テントを片して24時間営業のガストへ。
明日あさっては天気が悪くなるようだ。
ここから2日間雨が続く。いわき同様、雨が続く日にそこそこ栄えている街に合わせてこれたのはかなりナイス。午前はガストへ午後からはカプセルホテルにチェックインするだけの何もない一日。正直この日は記憶がないが、弘前のカプセルホテルがコスパ的にも温泉があることにしても素晴らしかったことだけは覚えている。
▲天気が不安定なため弘前で脚休め
ギリギリにチェックアウトし、雨が降り止んでいたので再びゼビオへ。
見てるだけでも時間潰せるなーと思いつつも靴がゲボ臭かったので思い切って捨てることに。
ネイビーのナイキシューズを樋口一葉一枚で買うことが出来たのでご満悦。
今日くらいは河川敷にテント張って寝ようと思ったが陽が落ちてから段違いで冷え込んだ。急いで撤収し、例の温泉付きカプセルホテルへ。北海道に行けばこれ以上に冷え込むのだろうか…
▲本日の旅路
本日の天気はかろうじて雨の降らないような曇り空。
午前中にふらいんぐうぃっちの聖地回収へと回る。魔女が弘前を飛び回る話なのでそこそこの距離を西に進むことになる。その後北上し青森市まで。
一部を紹介▼
いままで数あるアニメの聖地に行ってきたが、ここはかなりおススメの部類に入る。
シーンの回収後再び弘前駅へ。
この時点で20km以上漕いでいるが、丸2日休んでいるためかほとんど疲労はない。
260から近道をして7に合流。ちなみに弘前から青森市街は大した距離もない(40kmくらい)なので大して書くこともない。
7号だけでも余裕で着くが今回はあえて27から行ってみる。ここはまっすぐ行くと有料車線なので迂回。そしてこの道でも大して書くことはなかったため割愛。
ただ、この27から行くと青森市のゼビオに近い(ゼビオ大好きか俺は
案の定欲しいものがなかったためそのまま駅に向かおうかと思ったその矢先、ABC martで見つける。ABCmartってジャージ売ってるんだな。結構な大金をはたいたが、カジュアルでも着れるかなりいい買い物が出来た。
寄り道したせいか、夕方の到着となったが青森市駅に到着。
大阪府守口市から青森市駅までカンスト+14+170で1184km。思ったより少ないな。
青森のソウルフードと称されているカレー味噌牛乳ラーメンを食す。味はうまいが、これを週3で食べていたら間違いなく早死にする。
青森駅から西に行くと函館へのフェリーターミナルがある。
料金は自転車1名に学割が効いて2000円ちょい。安い。
船内は電源コンセントあり、Wi-Fi2時間無料。雑魚寝できるような部屋やイスやソファーも有り。ヌードルの自動販売機や無料シャワーまで有る。
3時間半の乗船で困ることはないだろう。
自転車はゲートで待っていると誘導を受け、指定の場所で預ける形となる。係りの人がこのように立てかけてくれるのを見届け二階へ。
さよなら東北、山あり谷ありとはまさに東北のことを指すのだろう。だが、間違いなく楽しい思い出を作ってくれた。
船内で同じく大阪から来ている1つ後輩とたまたま会ったので少し話すと府大のチャリさーだそうで、北海道現地集合という変わったサークルのようだ。
十和田湖の時もそうだがやはり私は死ぬまで関西人なのだろう。関西人と会うと段違いで話が弾み、肩の荷がおり話しやすい。そのことを伝えると向こうも賛同してくれた。
外が寒くなって来たので雑魚寝できる部屋に入る。横のカップルの膝枕に憂いを帯びつつもチューハイを一気飲みし雑魚寝する私。
船の揺れが心地よく私に睡魔をもたらした。
4時間の航海の後、自転車で来ている人間は船の一階に来るよう指示される。車の積載が終わり次第、自転車を運び出せるというルールだ。
さていよいよ北海道上陸である。
さすがの私も興奮を通り越して不安を感じて来た。
この北の大地で本当に最北端まで行けるのだろうか。SASUKEで言うところのサードステージが今幕を開けると同時に前輪がパンクした。
こんなに幸先の悪い出だしが有るだろうか。
調べるとホッチキスの針を伸ばしたような針がタイヤに刺さっていた。
ちなみに北海道の現在(22時)8月とは思えない寒さである。
12.3℃、寒空の下パンク修理する私。本当に長袖ジャージを買っておいて良かった、ジャージを着ていてもなお寒いが。
函館6kmほど暗い道を走ると函館駅に到着。
ついに北海道に来たという実感が出て来る場所だ。そしてこの函館周辺だがやはり栄えていると同時に訪日客、観光客に媚びている感はプンプンと臭って来る。かくいう私も観光客だが。
とりあえず函館に来たからには海鮮だろうということで海鮮料理屋へ。今回訪れたのは函館山というお店。今日くらいは値段を気にせずに食すことを心に決める。マグロの三種盛り、カニクリームコロッケ、枝豆、ハイボール、イカ焼き、ビールとこれだけ食べて4000円だった。実に美味であった。
さて、12時となり寝床だがライダーハウスもカプセルホテルも「予約してねーのに泊まれるわけねぇだろ」の一点張りである。そういえば今日は金曜日か、そりゃ無理だと納得し、この旅2回目のアイカフェへ。
仙台以降の利用である。フラットでもないイスだけの席で足も伸ばせずに寝ることとなった。
本日はここまで
次回リンク